
この記事では「真水」についての意味を解説していきます。
真水
真水は経済用語です。
「真水」は「飲む水」のことではなく、経済対策のために実際に政府が支出するお金の金額のこと。
「真水」とは、お金の中で本当に使えるお金のことです。例えば、お小遣いやおこずかいを考えてみましょう。お小遣いをもらったら、それを自分の好きなものや必要なものに使うことができます。このお小遣いが「真水」で、自分の欲しいものや必要なものを買うために使えるお金です。
一方、お金を貯金したり、お父さんやお母さんが家計に使うお金を管理するときには、お金を使うためには許可をもらったり、計画を立てたりする必要があります。
このようなお金は、「真水」ではなく、家計管理用のお金と考えることができます。要するに、真水は自分が自由に使えるお金で、欲しいものを買うために使うことができるお金です。
「真水」って聞くと・・?
「真水」って聞くと、飲み物の水を思い浮かべるかもしれませんが、ビジネスの世界では全然違う意味で使われているんですよ。
ビジネスでの「真水」とは、「本当に使えるお金」という意味です。例えば、会社やプロジェクトに投入される資金のうち、返さなくていいお金のことを「真水」と呼びます。
わかりやすく例を挙げてみましょうか。




お父さんやお母さんが「これからお店を開こう」と考えたとします。そのために1000万円が必要だとしましょう。
その1000万円のうち、
- 500万円は銀行からの借金(ローン)
- 300万円は友達からの借金
- 200万円は自分の貯金
このとき、「真水」はいくらでしょう?そう、自分の貯金の200万円です!
銀行や友達からの借金は、いつかは返さなければならないですよね。でも自分の貯金は返す必要がないので、「本当に自分のもの」「純粋なお金」という意味で「真水」と呼ぶんです。
海に流れ込む川の水は、塩分が混じっていますが、雨水は純粋な「真水」ですよね。それと同じように、返さなくていい純粋なお金を「真水」と表現しているんです。
「この会社への投資は真水で5億円です」という話を聞いたら、「あ、返さなくていいお金が5億円あるんだな」と理解できますね!
ビジネスの言葉って、時々難しいけれど、こうやって例えで考えると楽しく覚えられますよ。
リーマンショック後の経済対策では事業規模56,8兆円。
このときの真水(実際の財政支出の国費)15.4兆円で3割り程度でした。
2020年4月7日現在コロナウィルスによる緊急経済対策 事業規模は総額108兆円程度と報道されていますが、
真水は16兆円程度となっています。
経済対策の財政支出39兆円 事業規模108兆円、今夕決定 :日本経済新聞
事業規模の金額と真水の金額は異なるので、「経済対策は108兆円」とだけ書かれていると
内訳がわからず混同してしまうことになります。
「真水」に厳密な定義はありませんが真水に含まれるものとして以下があげられます。
・給付金や減税は真水に含まれる。
・公共事業のうち用地費は真水に含まれない(土地取引は経済生産に計上しないため)。
・公共事業のうち人件費や材料費は真水に含まれる。
・大学・研究機関への研究費も真水に含まれる。
・返済不要の奨学金も真水に含まれる。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9C%9F%E6%B0%B4_(%E7%B5%8C%E6%B8%88%E7%94%A8%E8%AA%9E)
「真水」の使い方
・「真水」の詳細は不明
・大事なのは真水
・『事業規模』と『真水』 正しく理解しないとぬか喜びになっちゃいますよ
・『真水』<国が出すお金>が大切
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